超音波の反射を画像化して臓器を調べる検査
腹部超音波検査(腹部エコー)
腹部超音波検査の概要
人の耳には聞こえない高周波の超音波を腹部の表面から内臓に向けて当てて、その反射波を画像化して内臓の様子を調べる検査です。腹部にゼリーを塗って、プローブ(探触子)という器具を当てて調べます。
腹部超音波検査の基準
腹部超音波検査でわかる主な病気
体に負担のない画像検査です
この検査は、肝臓、胆のう・胆道、腎臓、すい臓の病気などを調べるための画像検査です。医師や検査技師が臓器の大きさや形、結石やのう胞、腫瘍、ポリープの有無などを観察します。検査時の苦痛や放射線被ばくもない、体に負担の少ない検査です。
よくある質問Q&A
- 要精密検査といわれたが、症状がないので受けなくても大丈夫?
必ず速やかに検査を
異常があっても、経過観察(一年後再検査)でよい場合と、早く詳しい検査を受けたほうがよい場合があります。例えば、胆石はこの検査ではじめて見つかることも多いのですが、胆石があっても生涯、無症状で経過することもあります。いっぽう、膵のう胞や一定以上の大きさの胆のうポリープなどがん化しやすいものや、肝臓がんなどが発見されることもあります。さらに詳しい検査が必要といわれたら放置せず、きちんと受けるようにしましょう。
監修者プロフィール
- 監修
- 和田高士(わだたかし) 医師
- 東京慈恵会医科大学大学院医学研究科健康科学 教授
- 1981年東京慈恵会医科大学卒業、2008年東京慈恵会医科大学 総合健診・予防医学センター教授を経て、現、東京慈恵会医科大学大学院医学研究科健康科学教授。日本肥満学会評議員、日本動脈硬化学会評議員、日本臨床検査医学会管理医、肥満症診療ガイドラインの執筆も担当。日本人間ドック学会では、理事を務める。