感染症

急性ウイルス肝炎(A型、E型を除く)

きゅうせいういるすかんえん(えーがた、いーがたをのぞく)
Acute viral hepatitis (excluding Type A and E)

初診に適した診療科目:内科

分類:感染症 > 細菌・ウイルスなどによる感染症/肝臓・胆嚢・膵臓

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 急性ウイルス肝炎のうち、B型・C型・D型肝炎は血液を介して感染する病気です。日本ではD型肝炎はほとんどみられません。

 感染のしかたには、初感染後の一過性感染と、ウイルスをもち続ける持続感染とがあります。一過性感染の場合は、急性肝炎を発症します。持続感染の場合は、ウイルスキャリアといいます。症状がなく肝障害もない場合を無症候性ウイルスキャリアといい、肝障害が出ると慢性肝炎、肝硬変肝がんになります。

 本項では、初感染後の急性肝炎について述べます。急性ウイルス性肝炎は、感染症法では5類感染症に分類され、診断7日以内に所轄保健所長に性、年齢を届け出ることになっています。

(社会医療法人財団慈泉会相澤病院・消化器病センター名誉センター長 清澤研道)