オフィスの3人に1人がドライアイ?─早めの対処が肝心
オフィスの3人に1人がドライアイ?─早めの対処が肝心
2019.02.04広告
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目の表面が乾きやすくなる「ドライアイ」。日本では800万人以上がドライアイと推定されており、なかでもオフィスで働く人は、約3人に1人がドライアイであるという報告も。ドライアイを放置すると、視力低下や頭痛などにつながる場合があるので、早めの対処が肝心です。
目を守る涙の「量」と「質」の低下が問題に
私たちの目の表面は涙で覆われ、潤っています。ドライアイは涙の量が不足したり、涙の質が低下したりして、目の表面を潤す力が低下した状態です。涙は目の乾燥を防ぐ、ゴミなどを洗い流す、殺菌する、栄養を与えるなど、目を守る大切な役割を担っています。
そのため、ドライアイになると目の乾きのほかに、疲れや痛み、かすみ、まぶしさ、ゴロゴロとする異物感などがみられ、目の表面が傷ついたりします。また、悪化すると視力低下や頭痛、肩こりなどを招くことがあります。目の乾きや疲れを感じたら、軽く考えずに、一度眼科を受診しましょう。
涙は「ムチン層」「水層」「油層」の3層構造になっていて、健康な涙はこれらのバランスが保たれています。涙の量が十分でも、これらのバランスが崩れると注意が必要です。いわば涙の質が低下した状態なので、涙が目の表面にとどまりづらくなるなどの障害が起こり、これもドライアイの原因になります。
現代人の生活はドライアイを招きやすい
目を酷使しがちな現代人は、目への負担が大きく、トラブルが起こりやすいといえます。ドライアイになりやすい生活をしていないをチェックして、改善のためのセルフケアを行いましょう。
●パソコンやスマートフォンを長時間使用している
まばたきには目に涙を補給して行き渡らせる、大事な役割があります。しかし、パソコンやスマートフォンなどの画面を見つめていると、まばたきの回数が通常の4分の1まで激減するといわれます。そのため、これらの長時間使用でまばたきの回数が減るほど、目の乾燥が進みやすくなります。パソコンやスマートフォンなどを使用する際は、意識してまばたきをし、定期的に休憩して目を休ませましょう。
●コンタクトレンズを使用している
コンタクトンズを装用すると、涙の層が崩れやすくなります。とくにソフトコンタクトは、レンズが涙を吸収することから、ドライアイになりやすいといわれるので要注意です。正しい使用法を守り、長時間の装用は避けましょう。
●部屋が乾燥している
エアコンの効いた室内は非常に乾燥しているため、ドライアイが起こりやすくなります。加湿器などで室内の乾燥を防ぎ、エアコンの風が直接目に当たらないようにしましょう。また、濡れたバスタオルを室内に干したりするだけでも、部屋の乾燥防止に役立ちます。
●目のキワまでアイメークをしている
しっかりとしたアイメークを目のふちギリギリまでしていると、涙の油分を分泌するマイボーム腺を詰まらせてしまい、ドライアイの原因になることがあります。目のキワまでアイメークをすることは避け、化粧品が残らないようにきちんと落とすようにしましょう。
また、重症のドライアイは、自己免疫疾患の一種である「シェーグレン症候群」が原因で起こっていることがあります。ドライアイの症状が強い場合や、セルフケアを行っても症状が改善しない場合は、早めに眼科を受診してください。