月経前にイライラやむくみなどが起こる「月経前症候群(PMS)」
月経前にイライラやむくみなどが起こる「月経前症候群(PMS)」
2023.08.04広告
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月経が近づくと、心身にさまざまな不調が現れる「月経前症候群(PMS)」。「一時的なものだから……」と我慢している人も少なくありませんが、きちんと対処することで不快な症状を軽減することができます。セルフケアを実践して、月経前を少しでも快適に過ごしましょう。
精神的なものから身体的なものまで症状は多岐にわたる
月経前症候群(PMS)とは、月経が始まる3~10日前から心と体にさまざまな症状が現れ、月経開始とともにそれらの症状が軽快もしくは消失することをいいます。
イライラや不安感、落ち込み、集中力の低下といった精神的不調のほか、むくみ、乳房の張り、肌荒れ、便秘、頭痛、疲労感といった身体的不調など、さまざまな症状が起こります。
女性ホルモンの変動が関係している
PMSには、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)という2種類の女性ホルモンの変動が影響しているといわれています。
プロゲステロンは排卵後に分泌量が急激に増え、その後、妊娠が成立しなければエストロゲンとともに急激に減少します。この急変動が、脳の神経伝達物質にも影響を及ぼし、PMSが起こると考えられています。ただし、脳の神経伝達物質はストレスや生活リズムなどとも関係しているため、PMSは女性ホルモンだけでなくさまざまな理由から起こるといわれています。
十分な睡眠をとり、ゆったり過ごすことが大切
PMSとうまく付き合うには、自分の月経周期を知ることが大切です。女性ホルモンの変動リズムは、基礎体温を測ることで把握できます。基礎体温表や月経管理アプリなどに、基礎体温や月経期間、症状などを記録しておくと、不調が起こる時期を予測でき、事前に備えることができます。
PMSの症状をやわらげるためには、無理をせず、ゆったりと過ごすことが大切です。睡眠は、心身の疲れをとるほか、自律神経のバランスを整えるうえでも重要なので、十分な睡眠をとるようにしましょう。
食事では、カルシウムやマグネシウムを積極的にとり、コーヒーや紅茶などのカフェインを多く含む飲み物やお酒は避けましょう。
このほか、入浴後のストレッチで血行をよくする、ストレスを上手に発散することも症状の改善に役立ちます。
日常生活に支障が出るほど症状が強い場合は、婦人科を受診しましょう。症状に応じた薬の処方のほか、排卵を止めて女性ホルモンの変動をなくすホルモン療法などの治療が行われます。