冬に流行!子どもの感染症
冬に流行!子どもの感染症
2017.11.17広告
広告
気温が下がり、空気が乾燥してくると、流行し始めるのがウイルスや細菌などによる感染症です。インフルエンザやノロウイルス以外にも、この時期に子どもがかかりやすい感染症について知っておきましょう。
RSウイルス感染症――乳児は肺炎のおそれも
RSウイルスが原因の呼吸器の感染症です。子どもから大人まで繰り返し感染・発症しますが、徐々に免疫ができてくると、軽い症状ですむようになります。6カ月までの乳児や、ぜんそく、心臓の病気がある子どもが感染すると、肺炎などを起こして重症化しやすく、呼吸停止などの原因になることもあります。
症状
鼻水や発熱、ぜーぜーと息苦しそうな呼吸や激しい咳などがみられます。症状が悪化したら、医療機関にすみやかに受診してください。
予防
子どもが触れる物は、こまめにアルコール消毒をします。家庭内での感染が多いため、普段から手洗いをこころがけましょう。
ロタウイルス胃腸炎――ワクチンで予防が可能
ロタウイルスによっておこる急性の胃腸炎です。5歳までにほとんどの子どもがかかるといわれています。特に乳幼児が感染すると重症化する恐れがあり、重い脱水症を起こす危険性が高いので注意が必要です。
症状
突然の発熱と激しい嘔吐で始まります。水のような下痢も起こり、ひどくなると便が白くなることもあります。
予防
感染力が非常に強いため、予防は難しいのが現状です。乳児は生後6週から、重症化を防ぐワクチン接種(任意)を受けられるため、かかりつけの医師に相談しましょう。
溶連菌感染症――赤いブツブツができ、いちごのような舌に
溶連菌(ようれんきん)とはA群溶血性連鎖球菌の略称で、溶連菌がのどなどに感染しておこる病気です。5歳から14歳くらいの子どもがかかることが多いといわれています。有効な抗菌薬があるので、病気が疑われたら早めに受診しましょう。処方された抗菌薬は、菌がなくなるまで続けて服用する必要があります。
症状
突然の発熱や、強いのどの痛み、舌の表面に赤いブツブツができる苺舌(いちごじた)などがあらわれます。
予防
主にせきやくしゃみによって感染するため、手洗いやうがい、マスクの着用などがすすめられます。