気になる脚のむくみ─効果的な予防&ケア法
気になる脚のむくみ─効果的な予防&ケア法
2020.08.24広告
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だるさなどの不快な症状に加え、とくに女性にとっては、脚が太くなることが大きな悩みの原因になることもある「脚のむくみ」。そんな脚のむくみをおこさないために、正しい予防&ケア法を覚えておきましょう。
血液の循環が滞り、余分な水分が下半身にたまる
脚のむくみは、体内の余分な水分が下半身にたまることでおこります。
心臓から送り出された血液は、動脈を通って毛細血管に流れ、その一部は毛細血管の壁にあるごく小さな穴から外にしみ出て、皮下組織の細胞に酸素や栄養素を届けます。それと同時に、細胞の代謝によってできる二酸化炭素や老廃物を回収し、静脈を通って心臓へ戻ります。
この血液の循環の中で、脚の静脈血は心臓から遠い位置にあるだけでなく、重力に逆らって心臓に戻さなければなりません。そこで必要となるのがふくらはぎの筋肉によるポンプ作用で、ふくらはぎの筋肉を動かすことで、脚の静脈血を心臓に戻しています。
ところが、立ちっぱなしや座りっぱなしなど、同じ姿勢を長時間続けていると、ふくらはぎの筋肉が使われずに水分が足もとにたまり、むくみの原因となります。また、運動不足や過度なダイエットなどで脚の筋力が落ちると、ふくらはぎのポンプ機能が低下し、むくみやすくなります。
意識的に脚の筋肉を使い、水分・塩分は控えめに
むくみを予防するためにまず心がけたいのが、適度な運動を習慣にすることです。すき間時間を使って歩く、階段を積極的に使うなどして、脚の筋肉を使う機会を増やしましょう。デスクワークの人は、座ったままかかとやつま先を上げ下げするだけでも、血流がよくなります。
食生活では、水分・塩分をとりすぎないこと。塩分をとりすぎると、体が塩分濃度を薄めようとして、体内に水分がたまりやすくなるためです。野菜などに含まれるカリウムには、体内の余分な塩分の排出を促す作用があるので、意識的にとるとよいでしょう。
脚のむくみはセルフケアでその日のうちに解消を
脚がむくんでしまったときは、その日のうちにケアすることが大切です。おすすめは、お風呂での温冷浴。湯船につかった後、冷水シャワーを浴びる、というのを数回くり返すと、血管の拡張・収縮により、血流が促されます。
また、睡眠時に脚の下にクッションなどを置いて心臓よりも脚を高くするのも効果的です。
脚のむくみの多くは一過性のもので心配ありませんが、なかには腎臓や心臓、肝臓などの病気が原因でおこる場合もあります。脚だけでなく、顔や手もひどくむくむなど、いつもと違うむくみがつづく場合は、早めに内科を受診しましょう。