梅雨時でも油断禁物! 今から始める熱中症予防

梅雨時でも油断禁物! 今から始める熱中症予防

梅雨時でも油断禁物! 今から始める熱中症予防

2020.06.22

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熱中症の患者数がピークに達するのは7~8月ですが、実は今の時期からすでに熱中症の危険性は高くなります。気温がまだそれほど高くなくても油断せず、熱中症について正しく理解し、きちんと予防対策をとっておくことが大切です。

熱中症患者は5月ごろからふえはじめる

暑さが原因で体の水分やミネラルのバランスが崩れ、体温の調節機能がうまく働かなくなってしまう熱中症。体内に熱がこもることで、めまい、頭痛、吐きけなどさまざまな症状が現れ、最悪の場合は命に関わる危険もあります。

「熱中症=真夏におこるもの」というイメージが強いですが、実際には5月ごろから徐々に患者数はふえはじめるため、夏本番を迎える前でも油断は禁物です。

初夏に潜む熱中症のリスクとは

初夏は、日によって急に気温が上昇することがありますが、この時期はまだ体が熱さに慣れていないため、体温をうまく調節できません

また、湿度が高くなる梅雨時は、汗が蒸発しにくくなるため、体内に熱がこもり、熱中症をおこしやすくなります。とくに、梅雨の晴れ間で気温が急上昇した日などは、「高温」「多湿」という熱中症を引き起こしやすい条件が重なるため要注意です。今のうちから熱中症の予防に努めましょう。

正しい水分補給とともに、暑さに強い体づくりを

熱中症対策の基本となるのが、水分補給です。のどが渇いたと感じたときには、すでに軽い脱水状態になっている場合があるため、ふだんからこまめな水分補給を心がけましょう。とくに、運動の前後、入浴の前後、外出の前後などは忘れずに水分補給をし、食事などのほかに、少なくとも1日にコップ6杯分(約1.2L)の水分をとるようにしましょう。

また、運動などで大量に汗をかいたときには、水分だけでなく、体に必要な塩分も一緒に失われます。塩分補給のために、真水ではなくスポーツドリンクを飲んだり、塩あめや梅干しをプラスするとよいでしょう。

飲み物の中でも、アルコール飲料やカフェインを含む飲み物(コーヒー、紅茶、緑茶など)は、熱中症予防の水分補給には不向きです。これらには利尿作用があり、逆に脱水を招く恐れがあるため、水分補給として飲むことは避けましょう。

体温調節機能をうまく働かせるには、汗をかく習慣をつけることが有効です。早朝や夕方の涼しい時間帯にウオーキングやジョギングなどの有酸素運動を行うほか、半身浴やサウナなども有効です。しっかり汗をかける暑さに強い体をつくり、夏本番に備えましょう。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)