乳幼児はロタウイルスに要注意!

乳幼児はロタウイルスに要注意!

乳幼児はロタウイルスに要注意!

2018.03.05

ロタウイルス感染症は、嘔吐や下痢などの急性胃腸炎を引き起こす病気です。ほぼすべての子どもが、5歳までに一度はかかるといわれています。ただし、初感染した2歳くらいまでの子どもは重症化しやすいため注意が必要です。

5歳までにほぼ100%の子どもがかかる

ロタウイルス感染症は、主に乳幼児を中心に流行する急性胃腸炎で、毎年2月から5月にかけて流行がみられます。原因であるロタウイルスは非常に感染力が強く、5歳までにほぼ100%の子どもが一度は感染するといわれています。

主な感染経路は経口感染で、患者の便に含まれるウイルスが何らかの形で口に入ったり、ウイルスに汚染された水や食物、物(ドアノブや手すりなど)を介して感染するといわれています。

一般的に、ロタウイルスに感染すると1-2日の潜伏期間を経て発症します。大人はほとんど症状が出ることはないのですが、子どもでは多くの場合、強い症状があらわれます。

生後6カ月から2歳児の初感染は特に重症化しやすい

子どもがロタウイルス感染症になると、繰り返し起こる激しい嘔吐(おうと)や水のような下痢、発熱や腹痛などの症状があらわれ、便が白色になったりすることがあります。ロタウイルスに有効な薬はないため、治療は経口補水液、吐き気止め薬などによる対症療法になりますが、通常は1-2週間ほどで回復します。

嘔吐や下痢、発熱などによって脱水状態になりやすいため、十分な水分と栄養の補給が欠かせません。重度の脱水症になった場合は、点滴治療や入院が必要になることがあります。また、まれではありますが、けいれんや脳症、急性腎不全などの重大な合併症が引き起こされる危険もあります。

特に、生後6カ月から2歳までの乳幼児が、初めてロタウイルスに感染した場合は、重症化しやすいので注意が必要です。

重症化を防ぐにはワクチン接種が有効

ロタウイルスの感染を広げないためには、石けんでの手洗いを徹底し、患者のおむつや汚染された衣類等を適切に処理することが大切です。アルコール消毒はあまり効果がないので、衣類の消毒などには塩素系漂白剤を薄めたものを使いましょう。

また、ロタウイルス感染症の重症化を防ぐためには、事前のワクチンの接種が有効です。現在、日本では2種類のワクチンが認可されていて、費用が自己負担となる任意接種で受けることができます。生後6週から24週までの間に2回受けるタイプと、生後6週から32週までの間に3回受けるタイプがあります。

体質や持病によってはワクチン接種を受けられない場合があるので、かかりつけの医師とよく相談してください。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)

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