胃の不調が続く「機能性ディスペプシア」とは?

胃の不調が続く「機能性ディスペプシア」とは?

胃の不調が続く「機能性ディスペプシア」とは?

2018.02.19

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胃の痛みや胃もたれなどの不快な症状が続いているけれど、検査をしても原因になるような潰瘍や腫瘍などは見つからない―そのような人は「機能性ディスペプシア」かもしれません。

胃が痛む、焼ける、もたれる、すぐにおなかいっぱいになった感じ

「機能性ディスペプシア」は、医療機関の検査で胃に潰瘍(かいよう)や腫瘍(しゅよう)などの病変が見あたらないにもかかわらず、胃の痛みや焼けるような感じ、胃もたれなどの不調が長く続きます。その原因は胃の機能異常によるもので、症状と原因から、主に次の2つのタイプがあります。

①胃の痛みや、焼けるような感じがする

胃酸の刺激に過敏になっていることが原因と考えられます。

②食べ始めてすぐに胃がいっぱいになった感じ(早期膨満感)や、食後の胃もたれがある

胃の上部が広がらない、胃から食べ物をうまく送り出せないなど、胃の働きが悪くなっていることが原因とされています。

生活習慣の改善と治療で症状緩和を

機能性ディスペプシアが起こる原因はさまざまで、不健康な生活習慣やストレスによることが多いといわれていますが、ピロリ菌の感染などが関係している場合もあります。市販の胃薬などで対処している人も少なくないと思われますが、早めに医療機関を受診することがすすめられます。

機能性ディスペプシアの治療では、「胃酸の刺激に過敏になっているタイプ」には胃酸の分泌を抑える薬(酸分泌抑制薬)、「胃の働きが悪くなっているタイプ」には、胃のぜん動を促し、働きをよくする薬(消化管運動機能改善薬)の処方が基本になります。これらの薬に加えて、ストレスや不安を和らげる薬が使われることもあります。

日々の生活習慣の改善としては、規則正しい生活と十分な睡眠、バランスのとれた食生活、適度な運動などを心がけ、生活リズムを整えることと、ストレスの解消を図ることが大切です。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)