花粉症の薬はどう選んだらいい?
花粉症の薬はどう選んだらいい?
2018.02.05広告
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多くの人を悩ませている「花粉症」。春先のスギ花粉の飛散に備えて、早めに対策をとることが大切です。最近は、効果が高い花粉症の市販薬も増えていますので、自分に合った薬の選び方のポイントを覚えておきましょう。
いろいろな種類がある花粉症の市販薬を上手に利用
毎年、重い花粉症の症状があらわれる人は、早めに医療機関を受診して治療を受ける必要があります。しかし、比較的症状が軽い人や急に症状があらわれた人などは、市販薬を上手に利用することも花粉シーズンを乗り切る一つの方法です。
花粉症の市販薬とひと口にいってもかなりの種類があり、どれを選んだらよいか迷ってしまうかもしれません。そんなときのために、代表的な花粉症の市販薬のタイプを知っておきましょう。
自分の症状に合った市販薬を選ぼう
花粉症の市販薬には内服薬、点鼻薬、点眼薬があり、有効成分や効能もそれぞれ違います。購入する際は、薬剤師に自分の症状や希望を伝えて、自分に合った薬を選ぶことが大切です。
【目や鼻の症状全般を抑えたいとき】→【鼻炎用内服薬】
内服薬の抗ヒスタミン薬が代表的です。ヒスタミンは花粉症の症状を引き起こす化学伝達物質で、抗ヒスタミン薬はその働きを抑える作用があります。
ただし、副作用として眠気が起こるため、服用後には車の運転ができない薬があります。眠気が起こりにくい薬もありますが、その場合も添付文書をよく読んだ上で十分な注意が必要です。
【くしゃみ、鼻水、鼻づまりを抑えたい】→【点鼻薬】
鼻の中に薬をスプレーするタイプで、抗アレルギー薬、ステロイド薬、血管収縮薬といった成分が代表的です。
スプレータイプの抗アレルギー薬やステロイド薬は、効果があらわれるまで数日かかりますが、副作用はほとんどありません。抗アレルギー薬は化学伝達物質が細胞から放出されるのを抑え、ステロイド薬は鼻の粘膜の炎症を抑えて、鼻の症状を改善します。
また、血管収縮薬は鼻の粘膜の血管を収縮させて、鼻づまりの解消に即効性があります。
【目のかゆみ、充血を抑えたい】→【点眼薬】
抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、血管収縮薬などの成分を含んだ目薬です。
抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬には、少ない副作用でかゆみや充血を抑える効果があり、血管収縮薬は目の充血解消に即効性があります。
薬を使いすぎると逆効果になる恐れも
これらの花粉症の薬のうち、血管収縮薬の成分を含んだ点鼻薬や点眼薬は、即効性があるものの、使いすぎると逆に症状が悪化する恐れがあります。使用するのは1週間を限度として、それ以上は連続して使わないようにしましょう。
また、あまり効果が感じられないからといって、自己判断で使用量を増やすと症状が悪化することがあります。市販薬は使用方法や服用期間を守り、症状が改善しない場合は医療機関を受診しましょう。