目の不快感は結膜弛緩症かも? 乾燥や異物感の原因とは

目の不快感は結膜弛緩症かも? 乾燥や異物感の原因とは

目の不快感は結膜弛緩症かも? 乾燥や異物感の原因とは

2026.01.05

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目の乾きや異物感、涙目といった不快な症状がみられる場合、結膜弛緩症の可能性があります。気になる症状があるときは我慢せず、早めに眼科を受診することが大切です。

加齢やコンタクトレンズ着脱時の刺激が原因に

まぶたの裏から白目の部分を覆う半透明の膜を結膜といいます。眼球が上下左右にスムーズに動けるよう、結膜にはもともと適度なゆるみがありますが、このゆるみの程度が必要以上に強くなると、結膜弛緩症と呼ばれる状態になります。

ゆるんだ結膜は重力によって下がるため、下まぶたに沿うようにたまります。ゆるみの程度が強い場合には、黒目(角膜)に乗り上げてしまうこともあります。

結膜弛緩症の主な原因は加齢で、程度の差はあるものの、高齢になると多くの人にみられるようになります。また、結膜の慢性的な炎症や、コンタクトレンズを着脱する際の刺激などが原因で発症する場合もあります。

涙の流れが妨げられ、さまざまな症状が現れる

結膜弛緩症では、たるんだ結膜が涙の正常な流れを妨げるため、さまざまな症状が生じます。結膜のたるみが強く、肉眼でも確認できるほどしわのようになっている場合、眼球の表面に涙が留まりにくくなり、乾燥感が出ます

一方、まぶたの目頭側にある涙の排出口(涙点)がたるんだ結膜によってふさがれると、涙目になります。涙っぽいのに乾くといった、相反する症状が同時に起こることがあります。

また、ゆるんだ結膜がまばたきをするたびに眼球表面をこするため、傷ができ、ゴロゴロするような異物感が生じます。涙目や異物感といった症状は、読書やパソコン作業などで目線を下げる際に強く起こりやすいのが特徴です。

そのほか、たるんだ結膜がよく動くようになるため、結膜の毛細血管が引っ張られて破れ、結膜下出血が生じやすくなることもあります。

点眼薬で改善しない場合は手術を検討

結膜弛緩症は、程度が強ければ、たるんだ結膜が肉眼でも確認できます。また、必要に応じて、フルオレセインという蛍光色素を点眼し、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡で観察する場合もあります。

治療として、目の乾燥感や異物感、涙目といった症状に対しては、人工涙液やドライアイ治療薬、ステロイド点眼薬などを用いて経過をみます。

点眼治療で症状が改善しない場合は、手術を検討します。手術には、たるんだ結膜に電気の熱を加えて縮める方法や、余分な結膜を切除して整え、縫合する方法があります。

結膜弛緩症は自然に治るものではないので、つらい症状がある場合は、早めに眼科で相談しましょう

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)