その痛み、ストレスや姿勢が原因かも? 緊張型頭痛の対処法
その痛み、ストレスや姿勢が原因かも? 緊張型頭痛の対処法
2025.08.01広告
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頭全体が締めつけられるように痛む緊張型頭痛。片頭痛に比べて痛みの程度は弱いですが、何度もくり返し起こり、痛みが数カ月続くこともあります。セルフケアで症状が改善する場合もあるので、早めに適切な対処をするようにしましょう。
頭から背中にかけての筋肉の緊張が引き金に
頭痛には、頭痛そのものが病気である「一次性頭痛」と、何らかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」があります。一次性頭痛のなかでもっとも多いのが緊張型頭痛です。
頭全体がギューッと締めつけられるように痛むのが特徴で、寝込むほどの強い症状ではないものの、放置していると何度もくり返す場合があります。また、吐き気はなく、光や音が気になってもどちらかひとつとされています。
緊張型頭痛の原因は明らかになっていませんが、頭から首、肩、背中にかけての筋肉が緊張することで血行不良を招き、頭痛が引き起こされるといわれています。
血行不良を招く生活習慣の見直しを
こうした筋肉の血行不良の多くは、生活習慣と密接に関係しています。具体的には、長時間の同じ姿勢です。デスクワークやスマートフォンの操作、車の運転などによって、同じ部分の筋肉を使い続けると、筋肉が疲労します。
ほかにも、姿勢の悪さや運動不足、高さが合っていない枕、精神的なストレスなども、筋肉の張りやこりを引き起こす要因とされています。
まずはこれらの要因を避けるために生活習慣を見直し、頭から背中にかけての筋肉への負荷を減らすことが、症状の改善につながります。
緊張型頭痛が起こったときは、適度な運動やぬるめのお湯にゆっくり浸かるなどして筋肉の緊張を和らげましょう。
規則正しい生活を心がけ、適度な運動も
緊張型頭痛を予防するには、栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠など、規則正しい生活を心がけましょう。疲労やストレスをためないように意識するほか、ウォーキングなどの有酸素運動やストレッチ、ヨガを定期的に行ったり、適切な高さの枕を使用したりすることも大切です。肩を前後に回す体操や、上半身を左右にひねる体操を行うのもよいでしょう。
これらのセルフケアを行っても症状が改善しない、痛みが頻繁に続く、日常生活に支障が出ているといった場合は、早めに頭痛外来などの専門医を受診しましょう。これまでに経験したことのない頭痛や激しい頭痛、痛みが悪化している、手足の麻痺や意識障害などの症状を伴っている場合などは、すぐに受診することが大切です。
また、鎮痛薬の飲みすぎで頭痛が起こることもあるので(薬物乱用頭痛)、週に2回以上、頭痛薬を使用している場合は注意が必要です。