流行期突入!インフルエンザ対策

流行期突入!インフルエンザ対策

流行期突入!インフルエンザ対策

2017.12.08

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寒さの訪れとともに、インフルエンザが全国的な流行期に入りました。まだワクチン接種をしていない人は、本格的に流行する前に接種をすませておくと安心です。また、家庭でできるインフルエンザ対策を心がけ、感染の予防に努めましょう。
厚生労働省「インフルエンザの発生状況について」(2017年12月1日発表)

子どもや高齢者は予防接種をお早めに

インフルエンザは、例年1月末~3月上旬に流行のピークとなるため、予防接種は12月中旬までに終えることが望ましいとされています。ワクチンを接種した人のすべてが感染しないわけではありませんが、発症や重症化を防ぐ効果は期待できます。幼児や高齢者など重症化のリスクが高い人には、とくに接種がすすめれます。

2017/2018冬シーズンのインフルエンザワクチン

下記4価の混合ワクチンです。
・A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
・A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
・B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
・B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」

インフルエンザウイルスの主な感染経路は「飛沫(ひまつ)感染」「接触感染」です。
飛沫感染は、感染者のせきやくしゃみなどでウイルスを含む飛沫(細かいしぶき)が飛び散り(1~2m)、そのウイルスを別の人が吸い込んで起こります。

一方、接触感染は、ウイルスがついた物を介して起こります。感染者がせきやくしゃみを手で押さえたときに手にウイルスがつき、その手で触った物にもウイルスがつきます。さらにそれを触った別の人が手で口や鼻などを触ると、ウイルスが感染していきます。
接触感染の原因となるのは、ドアノブやスイッチ、バスや電車のつり革など、多くの人が触れる物です。

「手洗い」「せきエチケット」などを心がけて

インフルエンザの感染経路を考えれば、「手洗い」が予防に有効であることがわかるでしょう。ていねいな手洗いは、手についたウイルスを洗い流して、ウイルスが体内に侵入するのを防ぎます。洗い残しの多い手の甲や指のつけ根、親指の周囲などは念入りに洗いましょう。

また、空気が乾燥するとのどの粘膜の防御機能が低下するため、インフルエンザにかかりやすくなります。乾燥しやすい室内は、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つとよいでしょう。

もちろん、ふだんの健康管理も重要です。1日3食、栄養バランスのとれた食事をとり、睡眠をたっぷりとることで、体の抵抗力が高まります。

他の人にうつさないためのマナーである「せきエチケット」も、感染拡大を防ぐポイントです。せきやくしゃみをするときは、周囲の人からなるべく離れ、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆うようにします。また、せきやくしゃみが続く場合は、症状が完全に治まるまで、マスク(不織布マスク)の着用も大切です。インフルエンザに感染していても軽症で気が付かない場合もあるため、ふだんからせきエチケットを心がけましょう。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)