今年の花粉は九州から東北で、前シーズンより大幅に多い見込み
今年の花粉は九州から東北で、前シーズンより大幅に多い見込み
2023.01.20広告
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今年も間もなく、本格的な花粉症のシーズンがやってきます。日本気象協会によると、九州から東北にかけて前シーズンよりも大幅に飛散量が多くなると予測されています。つらい症状を少しでも軽減してシーズンを乗り切るためにも、しっかりと対策をとりましょう。
予測では、特に四国・近畿・東海・関東甲信で非常に多い
昨年の12月上旬、日本気象協会が「2023年 春の花粉飛散予測(第2報)」を発表しました。これによると、「飛散量は九州から東北で前シーズンより多く、特に四国・近畿・東海・関東甲信で非常に多い」と予想されています。飛散開始は例年並みで、2月上旬に九州や四国、中国、関東の一部からスタートする見込みだということです。また、環境省が12月26日に発表した今年度春のスギ雄花の花芽調査の結果によると、スギ花粉の飛散量は関東などでは過去10年で最も多くなる見通しとのことです。
花粉の飛散量は、前年夏の気象条件によって左右されます。昨年の夏は、スギの花芽形成に最適な高温・多照(日照時間が長い)・少雨という条件が重なったため、今年の飛散量は大幅に多くなると予測されています。
外出時は防御を万全に
花粉症のつらい症状を少しでもやわらげるためには、セルフケアが欠かせません。ここではそのポイントを紹介しましょう。
まず、外出時にはできるだけ花粉を寄せつけないことが大切です。目、鼻、口の粘膜から花粉が侵入するのを防ぐため、マスクとメガネは必須です。一般的なものよりも、花粉症用のマスクとメガネのほうがよりしっかりとガードできます。
上着は、ウールや毛足の長いものは避け、ポリエステルなどツルツルした素材のものを選びます。また、花粉が髪の毛に付着すると顔の周りで舞い散りやすいため、長い髪は束ねるようにしましょう。
部屋に花粉をもち込まないことも大切
外出先から帰宅した際は、家の中に花粉をもち込まないよう、玄関に入る前に上着についた花粉をしっかり払い落とします。玄関にハンガーを用意しておき、上着はそこに掛けるようにすると、室内への花粉の侵入をさらに防ぐことができます。
帰宅後はすぐに石けんで手を洗い、うがいと洗顔もしましょう。髪の毛についた花粉を洗い流すため、なるべく早めに入浴やシャワーをすませるとより安心です。
部屋を換気するときは、窓を10㎝ほど開け、レースのカーテンを閉めておくと花粉の流入を最小限に抑えられます。また、部屋をこまめに掃除することも大切。フローリングの床はウェットシートで拭き、布製のソファは粘着ローラーで掃除しましょう。そのほか、洗濯物や布団は室内に干す、適度な湿度を保つ、といったことも心がけましょう。