その生活習慣は危険かも……!? 突然死を招く心筋梗塞を予防しよう
その生活習慣は危険かも……!? 突然死を招く心筋梗塞を予防しよう
2022.12.16広告
広告
突然、胸が激しく痛み、わずか数時間後に命を落としてしまう危険もある心筋梗塞。発症には生活習慣が深く関わっているため、食生活などを見直して、予防に努めることが重要です。
発症の最大要因は動脈硬化
心筋梗塞とは、心臓に血液と酸素を送る冠動脈が完全に詰まってしまう病気です。突然、心臓をわしづかみにされるような激しい痛みが30分~数時間続き、そのまま放置すると心筋が壊死し、30~50%の人が死に至るといわれています。
心筋梗塞のほとんどは、加齢や生活習慣病などによる動脈硬化が原因で発症します。動脈硬化が進行すると、血中の余分なコレステロールが血管壁の内側に入り込み、やがてプラークと呼ばれるこぶのようなものができます。
プラークが大きくなって表面の膜が破れると、その傷口をふさぐために血栓(血液のかたまり)ができ、血流を妨げます。さらに血栓が大きくなると、血管を完全に詰まらせて血流が途絶え、酸素不足となった心筋が壊死します。これが心筋梗塞です。
食事は肉に偏らず、バランスよく
動脈硬化は加齢に伴って誰にでも起こるものですが、進行には生活習慣が深く関わっています。そのため、心筋梗塞を予防するためには生活習慣を改善し、動脈硬化の進行を食い止めることが重要です。
食生活では、肉に偏った食事は避けること。牛や豚の脂身、鶏皮、加工肉などに多く含まれる飽和脂肪酸は、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールや中性脂肪を増やすため、動脈硬化を進行させます。たんぱく質は肉だけでなく、魚や大豆製品からもとるようにしましょう。
野菜、きのこ類、海藻類などに多く含まれる食物繊維には、余分なコレステロールの排出を促し、さらに吸収を抑える働きもあります。これらも積極的に取り入れて、バランスのよい食事を心がけましょう。
糖質、塩分は控えめに。禁煙、ストレス解消も重要
糖質の多い食品やアルコール飲料は血中の中性脂肪が増える原因となり、塩分のとりすぎは高血圧を招いて動脈硬化を進行させるため、いずれもとりすぎないことが大切です。
また、肥満は動脈硬化のリスクを高めるため、食事量は腹八分目とし、適正体重を維持しましょう。
食生活以外で重要なのが禁煙です。喫煙は、タバコに含まれる有害物質が血管壁を傷つけるほか、善玉のHDLコレステロール値を下げる原因となるため、喫煙習慣のある人はすぐにでも禁煙しましょう。
また、精神的・身体的ストレスも心筋梗塞のリスクを高めることがわかっているので、ストレスを上手に解消し、リフレッシュすることを心がけましょう。