痛い「巻き爪」はセルフケアで予防を
痛い「巻き爪」はセルフケアで予防を
2022.03.04広告
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足の爪が内側に巻くように丸くなってしまう巻き爪は、放置すると爪が皮膚に食い込み、激しい痛みや炎症が起こる場合があります。爪の切り方が原因と思われがちですが、それは悪化要因にすぎず、実はふだんの歩き方が深く関係しています。つらい症状が起こる前に、正しいセルフケアで巻き爪を予防しましょう。
足指に均等な力が加わらないことが最大の原因
巻き爪とは、爪の端が内側に巻き込んで変形した状態のことで、おもに足の親指の爪に起こりますが、ほかの指に起こる場合もあります。
実は、足の爪はもともと内側に巻く性質があり、日常生活で歩いたり、立ったりするときに下から力が加わることにより、指に沿うカーブが保たれています。ところが、間違った歩き方や足に合わない靴などにより、足の指が浮いたり、親指が傾いたりすると、足指に均等な力がかからず、爪が巻きやすくなってしまうのです。
初期の巻き爪では痛みを伴わないこともありますが、巻き込んだ爪が周囲の皮膚を刺激すると痛みが生じます。また、巻き爪とよく似た病気に、爪の先端が皮膚に食い込んで痛みや炎症が生じる陥入爪(かんにゅうそう)があります。陥入爪は巻き爪がなくても起こりますが、巻き爪を放置すると陥入爪になるリスクが高くなります。
親指で地面をけり出すことを意識して歩くことが大切
巻き爪を予防するためにまず大事なのは、歩き方を見直すこと。背筋を伸ばし、つま先は正面に向けます。足を出したらかかとから着地し、重心は、足の外側→小指の付け根→親指の付け根の順に移動させ、最後に親指でしっかりと地面をけり出すことを意識します。立つときも、足指がきちんと地面についているか確認するようにしましょう。
次に、靴の選び方です。サイズは、つま先から靴の先端まで5~10㎜程度余裕のあるものを選びます。歩いているときに靴の中で足が前へずれないよう、ひもかベルトで足を固定できる靴が理想です。
パンプスを履く場合は、ヒールは4㎝以下で、安定感のあるものを選びます。パーティーなどでハイヒールを履きたいときは、移動時は歩きやすい靴にして、会場で履き替えるようにしましょう。
爪を切るときは「スクエアカット」が正解
足の指の爪を切るときは、角を直角に切るスクエアカットにします。指の形に沿って角を丸く切ったり、深爪したりすると巻き爪の原因になります。スクエアカットで角が気になる場合は、爪やすりなどで角を少しだけ削ります。
セルフケアでは改善できず、治療を受けたい場合は、皮膚科、形成外科、整形外科を受診するとよいでしょう。