女性が9割!─ツライ外反母趾の正しいケア法

女性が9割!─ツライ外反母趾の正しいケア法

女性が9割!─ツライ外反母趾の正しいケア法

2019.10.07

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足の親指が変形してしまう外反母趾は、女性に多くみられる足トラブルの1つです。重度になると靴を履いていなくても足が痛むようになり、歩行が困難になる危険もあるので、早めに適切な対策をとることが大切です。

親指が20度以上曲がっていれば外反母趾

外反母趾(がいはんぼし)とは、足の親指(母趾)が人さし指(第2趾)の方向に「くの字」に曲がり、親指の付け根の関節が出っ張った状態をいいます。親指の指先の骨と、付け根側の中足骨(ちゅうそくこつ)の角度が20度以上だと外反母趾と診断されます。また、この角度により、20~30度は軽度、30~40度は中等度、40度以上は重度と判定されます。

足のアーチのくずれも原因に

外反母趾の発生には、靴だけでなく、足のアーチも深く関係しています。健康な足には、つま先からかかとにかけての縦のアーチと、親指から小指にかけての横のアーチがあり、この2つのアーチによってバランスが保たれています。ところが、足の関節が軟らかいと、このアーチがつぶれて足の形が変形しやすくなります。

とくに足裏全体が地面につく、扁平足(へんぺいそく)の人は、体重がかかると足幅が広くなり、その状態で靴を履くことで、指先の骨が靴に圧迫されて外反母趾が起こります。

外反母趾は、患者の9割を女性が占めています。それは、男性よりも足の関節が軟らかいことに加え、つま先が細くてかかとの高い靴を履く機会が多いことが原因と考えられます。

靴は正しく選び、状況に応じて履き替えを

外反母趾が疑われる場合、まずは靴を見直すことが重要です。靴を選ぶポイントは、先が細くなく、つま先に5~10mmの余裕があること。そして、甲をひもなどで固定でき、かかとを包むヒールカップがしっかりしていることが大切です。

女性用のパンプスは必ずしもひも付きというわけにはいかないので、できるだけ足の甲が深く覆われたタイプを選びます。さらに、ヒールは4㎝以下で、太くて安定感のあるデザインを選びましょう。

勤務先や祭事などでハイヒールやつま先の細い靴を履く必要がある場合は、移動時は歩きやすい靴を履き、職場や会場で履き替えるようにすることで、足への負担を軽減できます。

外反母趾の予防には、立体構造のインソールを活用するのもおすすめです。足のアーチを支えることにより、外反母趾などのトラブルを防いでくれます。インソールは靴店やスポーツ店で購入できるほか、すでに外反母趾になっている人は、医療機関で自分の足に合ったインソールをオーダーメイドすることもできるので、相談してみるとよいでしょう。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)