認知症にならないために実践したい4つの予防法
認知症にならないために実践したい4つの予防法
2019.09.25広告
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認知症の原因になる病気はいくつか種類がありますが、その半数以上を占めるのがアルツハイマー型認知症です。近年の研究により、アルツハイマー型認知症の発症には若いころからの生活習慣が深く関わっていて、生活習慣の改善により発症リスクを低減できることがわかってきました。まだ若いからと油断せず、早めに生活習慣を見直すことが重要です。
「予備群」の段階で予防に取り組めば、進行を防げる
アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβという異常なたんぱくが蓄積することにより、脳の神経細胞が破壊されて脳が委縮し、発症すると考えられています。アミロイドβは、加齢や生活習慣の乱れにより、40代から少しずつ蓄積していきます。
認知症はある日突然発症するわけではなく、発症前には「軽度認知障害(MCI)」という状態があることがわかってきました。これは、生活に支障が出るほどではないが、単なる加齢による物忘れの範囲を超えている状態で、いわば認知症の予備群といえます。
具体的には、「外出が面倒になった」「外出時の服装に気を遣わなくなった」「同じことを何回も話すことがふえたといわれる」「料理の味付けが変わったといわれる」「車の運転時に、車体をこすることが増えた」などの変化が複数あると、MCIが疑われます。このMCIの段階で適切な予防策を実践すれば、認知症への進行を防げると考えられています。
日頃から体を動かし、楽しみながら頭を使う工夫を
具体的な予防法としては、次の4つがあげられます。
1つめは、適度な運動を習慣にすること。ウオーキングなどの有酸素運動は、脳の血流をよくし、認知機能を高めることがわかっています。できるだけ階段を使う、電車は一駅手前で降りて歩くなど、日頃からこまめに体を動かすことを心がけましょう。
2つめは、知的活動を行うこと。囲碁、将棋、陶芸、絵を描くなど、趣味や特技を生かして、楽しみながらできることを行いましょう。計画を立てて小旅行やハイキングに出かけることも、頭と体の両方を使うことになるため、非常に有効です。
会話はできるだけ多くの人と。生活習慣病の予防も大切
3つめは、積極的にコミュニケーションをとること。人と会話をするときには、必然的に脳をよく使うため、脳の活性化につながります。いつも同じ相手ではなく、できるだけいろいろな友人・知人と会話をするようにすると、より効果的です。
そして4つめは、生活習慣病を予防すること。糖尿病や高血圧症、脂質異常症といった生活習慣病は、アルツハイマー病の発症に深く関係することがわかってきました。これらの病気を予防するためにも、あらためて生活習慣を見直しましょう。また、生活習慣病の早期発見のためにも定期的に健診を受け、病気が見つかったら適切な治療を受けることが、認知症予防にもつながります。