旅行を楽しむための健康トラブル対策
旅行を楽しむための健康トラブル対策
2018.04.27広告
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連休や長い休暇は、旅行や帰省のよい機会です。旅行は楽しいものですが、一方で、長時間の移動や環境変化、周囲に神経を使う、などで非常に疲れることでもあるということを忘れてはいけません。ふだんから体調を整えておくことはもちろん、できるだけ余裕のある旅行スケジュールを組み、健康トラブルを未然に防ぎましょう。
長時間のドライブでの注意点
「乗り物酔い」は揺れによる脳の混乱から起こる
- 十分な睡眠をとり、あらかじめ酔い止め薬を服用しておく。
- 乗用車なら、進行方向が見える助手席に座るのがおすすめ。
- 読書やスマホ操作など近くを見続けることは避け、遠くの景色を眺める。
脚の静脈にできた血栓で「エコノミークラス症候群」の危険が
- こまめに水分補給をすること。少量ずつなら、トイレが近くなるのを防げる。
- 休憩時に歩く、車内でかかとやつま先の上げ下げをする、などで脚の血行を促す。
高温になりやすい車内では「熱中症」に注意
- こまめに水分補給をすること。
- エアコンや窓用の日よけなどを利用して、車内温度の調節を。
運転中の「眠気」は重大な事故につながる
- 運転前には十分に睡眠をとる。睡眠不足で運転をしないこと。
- 眠気を感じたら早めに休憩するか、安全な場所に駐車して仮眠をとる。
- 眠気ざまし用に、カフェイン入りのガムやドリンクなどを用意しておく。
ゆとりある運転で「血圧上昇」を抑えよう
- 運転中は緊張とストレスで血圧が上昇しやすいので、ゆとりある運転を心がけて。
- ふだんから血圧が高めの人は、脳卒中や心筋梗塞のリスクも。
飛行機移動の際の注意点
「気圧変化」から耳の痛みや、脳への影響も
- 気圧変化による耳の痛みは、唾を飲み込む、あめをなめる、などで治りやすい。
- 機内での飲酒は、ふだんの半分くらいまでに。機内は低気圧・乾燥状態なのでアルコールが吸収されやすく、体も低酸素状態のため脳が強く影響を受けやすい。
フライト中の機内は非常に「乾燥」した環境
- 飛行機内は非常に乾燥しているので、できればコンタクトレンズは外して眼鏡に。
- のどの乾燥予防には、マスクが有効。
- エコノミークラス症候群予防のため、こまめに水分補給をし、意識的に脚を動かす。
海外旅行での注意点
海外旅行者の半数以上が経験する「下痢」
- 生水は沸騰させてから飲むか、製造元が確かなミネラルウォーターを飲む。
- 料理は十分に加熱されたものを。カットフルーツや氷も避けたほうが無難。
- 下痢が起こったら、十分に水分補給をしながら安静にすること。症状が重ければ医療機関を受診する。
海外での医療費は「高額」になることも
- 海外での治療費は全額自己負担で高額になることがあるので、海外旅行保険などに加入しておく。
- 帰国後に「海外療養費制度」を利用する人は、申請に必要な書類を現地の医療機関で手に入れておくこと。
持参する「薬」の説明や証明ができるように
- 持病がある人は、体調急変に備えて主治医に英文で診断書と処方せんを書いてもらい、薬とともに持参する。
- 出入国審査で禁止ドラッグと疑われるなどのトラブルを防ぐため、市販薬はパッケージごと持っていく。