子どもの体の変化が早くて心配……思春期早発症のサインとは

子どもの体の変化が早くて心配……思春期早発症のサインとは

子どもの体の変化が早くて心配……思春期早発症のサインとは

2026.07.03

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思春期早発症とは通常よりも早い時期に思春期のような体の変化が起こる状態をいいます。将来的に低身長になる可能性があるほか、まれに脳の病気が隠れている場合があるため、異変に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。

通常よりも2~3年早く、体の変化が現れる

思春期とは子どもが大人へと成長していく時期のことで、その期間に現れる体の変化を二次性徴といいます。通常、女の子は10歳頃から、男の子は12歳頃から二次性徴が起こりますが、この変化が2~3年程度早く始まる状態思春期早発症といいます。

主な症状として、女の子では7歳6カ月までに乳房発育、8歳までに陰毛・わき毛の発生、10歳6カ月までに月経開始など、男の子では9歳までに精巣発育、10歳までに陰毛の発生、11歳までにわき毛・ひげの発生や声変わりなどがみられます。

心理的・社会的問題が起きることも

これらの二次性徴は、脳(視床下部・下垂体)から分泌される性腺刺激ホルモンが精巣や卵巣を刺激し、そこから性ホルモン(男性ホルモンや女性ホルモン)が分泌されることによって起こります。思春期早発症は、これらのホルモンの分泌が通常よりも早い時期に起こることで発症すると考えられています。女の子は原因不明なことが多い一方、男の子では脳腫瘍などの病気が隠れている場合があるため、注意が必要です。

思春期早発症では、早期に成熟してしまうため、一時的に身長が伸びたとしても、それ以上成長することなく、成人したときに低身長となることがあります。また、低年齢で体の変化が現れるため、本人が戸惑うだけでなく、周囲から嫌がらせを受けるといった問題が起こる場合もあります。

注射薬でホルモン分泌を抑え、進行を遅らせる

医療機関では、二次性徴の進行程度を確認するほか、血液検査でホルモン値を、手の骨のレントゲン検査で骨の成熟度を調べることもあります。また、必要に応じて、頭部MRI検査などで原因となっている病気がないかどうか確認します。早期の思春期徴候が2つ以上ある、あるいは1つの場合でも、年齢に合わないような身長の伸びや骨成熟の明らかな進行などがあれば、思春期早発症と診断されます。

治療は、原因となる病気があれば、その治療を優先します。明らかな原因がない場合は、ホルモン分泌を抑える注射薬を用いて二次性徴の進行を遅らせ、身長が伸びる期間を確保します。

思春期早発症を見逃さないためには、入浴時などに子どもの体に変化がないかを保護者が見守り、違和感があれば早めに小児科(可能であれば小児内分泌の専門医)を受診しましょう。とくに周囲との違いに不安を感じやすい子どもの場合は、心のケアもしっかりと行うことが大切です。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)