突然激しい痛みに襲われる「ぎっくり腰」。その対処法と予防策は
突然激しい痛みに襲われる「ぎっくり腰」。その対処法と予防策は
2023.02.20広告
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ぎっくり腰は、年代や性別を問わず、誰でも発症する可能性があります。ぎっくり腰を起こすと、約半数の人は1年以内に再発するともいわれているので、再発予防も含め、正しい対処法を覚えておきましょう。
腰に負担のかかる姿勢が引き金に
ぎっくり腰とは、腰に突然激しい痛みが生じるもので、医学的には「急性腰痛」といいます。ぎっくり腰の原因にはさまざまなものがありますが、背中や腰周辺の筋肉への負荷が積み重なり、筋肉が炎症を起こすことによって発症するケースがもっとも多いとされています。
ぎっくり腰は、腰に負担のかかる姿勢をとったときに起こりやすく、前かがみになって重い物を持ち上げようとしたときなどはその代表例です。そのほか、ベッドから起き上がって急に腰をひねったとき、顔を洗うとき、靴を履くとき、くしゃみをしたときなども起こりやすいので注意が必要です。
急性期は安静に。痛みが和らいだら積極的に動くことが大切
ぎっくり腰が起こったら、翌日くらいまでは安静にし、症状が落ち着くのを待ちます。その際、ひざを曲げて横向きに寝る、あお向けに寝てひざの下に丸めたクッションを入れるなど、腰に負担がかからない楽な姿勢をとります。
強い痛みがある間は、タオルで巻いた保冷剤などで患部を冷やしたり、ロキソプロフェンなどの消炎鎮痛薬をのんだりすることで、痛みを軽減できます。
発症から2~3日経って痛みが和らいできたら、多少の痛みが残っていたとしても、積極的に体を動かすようにしましょう。無理のない範囲でできるだけ体を動かすことが、腰痛の慢性化を防ぐことにつながります。
なお、急性期は患部を冷やして炎症を抑えることが重要ですが、痛みが和らいだ後は、入浴などで温めたほうが楽になるようであれば、温めても問題ありません。
また、痛みがつらいときは、コルセットやサポーターを使うことで、体を動かしやすくなる場合があります。ただし、これらに頼りすぎて長期間使い続けていると、筋力が低下してかえって腰痛が起こりやすくなってしまうので、痛みが和らいだら使用を控えてください。
再発を防ぐには姿勢に注意するとともに、インナーマッスルを上手に使おう
ぎっくり腰の再発を予防するには、まず、腰に負担がかかるような姿勢は避けること。重い物を持ち上げるときは、一度しゃがんでから、体全体で持ち上げるようにしましょう。
適度な運動を行うことも大切です。とくに、体の深部にあるインナーマッスルを上手に使うのがポイントです。また、太り気味だと腰に負担がかかるため、適正体重を維持することも再発予防には有効です。