マスク生活でニキビに悩む人が増加中―─正しいケア法は?
マスク生活でニキビに悩む人が増加中―─正しいケア法は?
2022.08.05広告
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コロナ禍でマスクの着用が習慣化したことにともない、ニキビに悩む人が増えています。たかがニキビと放置してしまうと、重症化したり、ニキビの痕(あと)が残ってしまったりする可能性があります。日ごろから適切なケアをするとともに、数日経っても治らない場合は早めに皮膚科を受診しましょう。
菌の過剰な増殖が原因
ニキビは、毛穴の中に存在するアクネ菌が過剰に増殖することで起こります。アクネ菌は、健康な皮膚の毛穴にもいる常在菌で、本来は病原菌から皮膚を守る働きをしています。
ところが、角質などにより毛穴の出口がふさがれたり、皮脂が過剰に分泌されたりすると、皮脂が皮膚の表面にうまく排出されず、毛穴の中にたまってしまいます。すると、アクネ菌が皮脂をエサにして過剰に増殖し、ニキビを引き起こします。
なぜ、マスクをするとニキビができやすくなる?
初期のニキビは、皮膚の表面に小さな突起がみられる程度ですが、これを放置していると、炎症を起こして赤く腫れたり、膿がたまったりといった状態になります。ここまで悪化してしまうと、炎症が治まってもニキビの痕が残ってしまうことがあります。
マスクを着用することでニキビができやすくなる理由としては、マスクによる摩擦で毛穴が詰まりやすくなること、口周りの皮膚温が上昇して皮脂の分泌が盛んになり、アクネ菌が繁殖しやすくなることなどがあげられます。
正しいスキンケアと食習慣で予防を
ニキビを予防するためには、皮膚を清潔にするとともに、適度な水分と油分を保つことが大切です。洗顔は、朝と夜の1日2回行うのが基本。洗顔料は、泡立てネットなどを使って十分に泡立て、皮膚の表面で泡を転がすようなイメージでやさしく洗い、ぬるま湯でしっかり洗い流します。メイクをしている場合は、まずクレンジング剤でメイクを落としてから、洗顔します。
洗顔後は、化粧水で保湿します。洗顔料はニキビ用のもの、化粧水はニキビを起こしにくい低刺激性の成分でできた「ノンコメドジェニック(あるいはハイポコメドジェニック)テスト済み」と表示されたものを選ぶとよりよいでしょう。
外出時は紫外線によるダメージを受けないよう、日焼け止めを使用します。
皮膚の健康を保つためには、食生活も大切です。栄養バランスのとれた食事を心がけ、1日3食、規則正しくとるようにしましょう。
なお、できてしまったニキビを指で押しつぶすと、炎症を悪化させてしまう恐れがあります。重症化や痕が残ることを防ぐためにも、早めに皮膚科を受診することが大切です。