外傷

喀血と吐血

かっけつととけつ
Hemoptysis and Hematemesis

初診に適した診療科目:外科

分類:外傷 > 外傷による出血

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 喀血も吐血も口や鼻をとおして出てくる出血ですが、出血源が異なります。喀血とは気管や気管支、肺などの呼吸器系の器官からの出血であり、吐血とは食道や胃、十二指腸などの消化器系の器官からの出血です。

 喀血と吐血を判別することは簡単ではありませんが、一般的には喀血は咳などと一緒に起こり、真っ赤(鮮紅色)な色であり、泡沫と一緒に出てきます。吐血は胃液と混合されることが多いので、暗赤色、茶色〜褐色、黒色であり、コーヒー残渣様と表現されることがあります。

(済生会横浜市東部病院救命救急センター医長 山崎元靖)