膠原病と原因不明の全身疾患

ANCA関連血管炎

えーえぬしーえーかんれんけっかんえん
ANCA -associated vasculitis

分類:膠原病と原因不明の全身疾患 > 膠原病

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 顕微鏡的多発血管炎(MPA)、ウェゲナー肉芽腫症(WG)、アレルギー性肉芽腫性血管炎(AGA)では、血清中に好中球に対する自己抗体である抗好中球細胞質抗体(ANCA)が検出されます。後述するこれらの病気を総称してANCA関連血管炎と呼びます。

 ANCAには、好中球のミエロペロキシダーゼ(MPO)などに反応するP‐ANCAと、プロテイネース3(PR‐3)に反応するC‐ANCAがあります。前者は主にMPA、AGA、後者はWGの患者さんの血清中に検出されます。

 一般的にANCAの値はこれらの血管炎の活動期には高く、治療後には低くなります。このため、ANCAは血管炎の診断や治療効果の判定に重要です。

(順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院内科先任准教授 小林茂人)