食中毒

麻痺性貝毒中毒

まひせいかいどくちゅうどく
Paralytic shellfish poisoning

分類:食中毒 > 自然毒などによる食中毒

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 麻痺性貝毒(PSP)は有毒プランクトン(渦鞭毛藻)が産生する強力な神経毒で、日本で問題になる有毒プランクトンはアレキサンドリウム・カテネラ、アレキサンドリウム・タマレンセおよびジムノジニウム・カテナタムの3種です。

 有毒プランクトンによる赤潮の時に、プランクトンをエサにしている二枚貝がプランクトンからPSPを取り入れ、主に中腸腺に蓄積します。PSP成分のサキシトキシン類、ゴニオトキシン類はTTXと同様にナトリウムチャンネルを特異的にブロックするので、中毒症状はフグ中毒の場合とほぼ同じです(フグ中毒)。

(東京海洋大学海洋科学部食品生産科学科教授 塩見一雄)