食中毒

消化器・腎臓障害を起こす植物毒

しょうかき・じんぞうしょうがいをおこすしょくぶつどく
Plant toxins to cause digestive or renal disorder

分類:食中毒 > 自然毒などによる食中毒

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 サトイモ科の植物やタデ科のダイオウの葉、ギシギシ、スイバ、またホウレンソウなどは、十分に湯通しをしないと胃腸障害を起こし、腎臓にシュウ酸カルシウムが沈着して腎機能を障害します。

 マメ科のトウアズキは、誤食により有害蛋白質のアブリンによる胃腸障害を生じ、腹痛、嘔吐を引き起こします。また、トウダイグサ科のトウゴマ(ヒマ)の種子は、下剤として使われるヒマシ油の原料になりますが、有害蛋白質のリシンを含んでいます。

(ノースカロライナ大学客員教授 糸川秀治)