なかなか治らない声のかすれ。声帯ポリープの可能性も

なかなか治らない声のかすれ。声帯ポリープの可能性も

なかなか治らない声のかすれ。声帯ポリープの可能性も

2026.09.04

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声がかれる、出しにくいといった状態が続くときは、声帯ポリープが原因の場合があります。気になる症状がみられたら、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

声の出しすぎで起こることが多い

声帯とは、のどの奥にある左右一対のひだ状の器官です。声を出すときには左右のひだが閉じ、その間を空気が通過することでひだが細かく振動し、その振動が声になります。声帯ポリープとは、この声帯の縁にできる良性のこぶのことをいいます。

声帯ポリープができると、左右のひだがしっかり閉じなくなり、声帯の振動が不規則になります。その結果、声のかすれ、声を出すときの違和感や出しにくさ、発声が続かないといった症状が現れます。

声帯ポリープは、声帯の使いすぎで炎症が起こり、粘膜の血管が破れて出血することで発症すると考えられています。

声帯の酷使が主な原因となるため、声を出す機会の多い職業の人(歌手、アナウンサー、教師など)は発症しやすいといわれています。また、かぜや喫煙、多量の飲酒、睡眠不足のほか、スポーツ観戦やカラオケなどで突発的に大声を出すことも、声帯ポリープのリスクになります。

声帯の安静を保つことが大切

医療機関では、電子内視鏡などを用いてのどを観察し、声帯ポリープの有無を確認します。とくに喫煙者は、悪性腫瘍が発生するリスクが高いため、悪性かどうかを鑑別する目的で必要に応じて病理検査を行うことがあります。

初期の声帯ポリープであれば、できるだけ発声を控え、声帯を安静に保つことが治療の基本です。そのうえで、内服薬(ステロイド薬、非ステロイド性抗炎症薬)や吸入薬を用いて声帯の炎症を抑えるほか、去痰薬や胃酸分泌抑制薬などを併用することもあります。

これらの薬物療法以外では、言語聴覚士の指導を受け、声帯に負担をかけない発声法を心がけることも、症状の改善に有効です。

ポリープがかなり大きい場合や症状が長引く場合には、手術によるポリープの切除が検討されます。

のどにやさしい生活習慣で予防を

声帯ポリープの発症や再発を予防するためには、生活習慣を見直すことが必要です。禁煙を心がけるほか、大声を出す、長時間話し続ける、ささやき声で話す、咳払いをするといった、声帯に負担をかけることはできるだけ避けましょう。

また、口呼吸ものどに負担がかかることがあるため、鼻呼吸を意識し、こまめに水分をとる、マスクを着用する、加湿器や吸入器を使用するなど、のどを保湿することも大切です。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)