世界で流行するサル痘─海外渡航の際は要注意

世界で流行するサル痘─海外渡航の際は要注意

世界で流行するサル痘─海外渡航の際は要注意

2022.10.21

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2022年5月以降、世界各国で感染が拡大している「サル痘」。新型コロナウイルス感染症の水際対策緩和により、海外旅行を予定している人も増えている今、あらためて感染を予防するための正しい対処法を覚えておきましょう。

発熱や頭痛などの症状に続き、全身に発疹が現れる

サル痘は、サル痘ウイルスへの感染が原因で発症する病気で、感染症法では狂犬病やマラリアなどと同じ4類感染症に位置づけられています。もともとはアフリカ中央部から西部のごく一部の地域で発生していましたが、2022年5月以降は欧州や北米等で感染の報告が相次ぎ、瞬く間に世界各国に感染が広がりました。

サル痘ウイルスに感染すると、5~21日(通常7~14日)の潜伏期間を経た後、症状が現れます。まず、発熱や頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが1~5日続き、その後、皮膚の発疹が現れます。発疹は顔面から始まり、体幹部や手足などに広がっていくのが典型的で、多くの場合、2~4週間で自然に治ります。

密接な接触により、誰でも感染する可能性がある

サル痘ウイルスの主な感染経路は、接触感染です。具体的には、感染した人や動物の皮膚の病変や体液、血液に接触することで感染します。また、感染者と長時間、近距離で対面した場合、だ液の飛沫を介して感染する場合もあります。

WHO(世界保健機関)やECDC(ヨーロッパ疾病対策センター)が行った追跡調査によると、患者の多くで男性同士の性的接触があったことが報告されています。一方で、女性や小児の感染も確認されていることから、感染した人や動物との密接な接触により、誰でも感染する可能性があると考えられます。そのため、海外へ渡航する際には、十分な予防対策をとることが肝心です。

旅行前から帰国後まで、予防対策のポイント

旅行前には現地の最新情報を把握しておく必要があります。厚生労働省検疫所や外務省のホームページなどで、事前に確認しておきましょう。海外での医療費は高額になることが多いので、万一に備え、海外旅行保険に加入することも重要です。

基礎疾患(糖尿病、高血圧、呼吸器疾患など)がある人は感染のリスクが高く、重症化しやすいため、渡航前に主治医に相談することが勧められます。

旅行中は、こまめに手を洗うなど基本的な衛生対策を徹底しましょう。不衛生な状況で調理された料理や加熱が不十分な食品、カットフルーツなどは避けてください。

また、動物が感染源となる可能性が高いため、むやみに動物に近づかないことも大切です。

帰国後も、1カ月ほどは体調の変化に注意してください。発熱や頭痛、発疹などの症状がみられたら、医療機関を受診する前に、まずは最寄りの保健所に相談しましょう。

(家庭の医学大全科ウェブサイト 編集部)