外傷
膀胱異物
ぼうこういぶつ
Foreign body in urinary bladder
分類:外傷 > 骨盤・会陰部の損傷
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どんな外傷か
異物が尿道から入る場合と、膀胱壁を通過して侵入する場合があります。
男性に多いといわれており、20代前後にピークがあります。女性では30歳前後に多く、いずれも性的活動期に相当します。
原因は何か
男性では自慰、性的行為、悪戯などによって挿入され、体温計、ヘアピン、ビニール製品、針、釘、鉛筆、蝋燭類など多種多様です。
女性では医療に関係するものが多く、たとえばカテーテルの破損物、手術時に使用した縫合糸、ガーゼなどがあります。また、外傷に伴う場合では、金属片、木片、骨片などがあります。
症状の現れ方
異物の膀胱粘膜への刺激による頻尿、排尿時痛、肉眼的血尿がみられます。異物が長期に存在したり細菌感染を伴うと、結石を形成したり、膀胱壁に穴があくこともあります。
検査と診断
X線検査、超音波断層検査、CTなどの画像による診断に加えて、膀胱鏡による観察で診断できます。
治療の方法
まず内視鏡を用いて、尿道から異物の摘出を試みます。
巨大なものや内視鏡操作では摘出が不可能な場合には、膀胱を切開して異物を取り出します。
応急処置はどうするか
異物の侵入に気づいた時点で、救急外来を受診することをすすめます。