皮膚の病気
カンジダ性間擦疹
かんじだせいかんさつしん
Candidal intertrigo
初診に適した診療科目:皮膚科 皮膚泌尿器科
分類:皮膚の病気 > 皮膚の真菌症
広告
広告
どんな病気か
間擦部(こすれる部分)に生じるカンジダ感染症で、乳幼児は別に分類しています。頻度は全皮膚粘膜カンジダ症患者の40%程度で、最も多い病型です。
原因は何か
年齢、基礎疾患、寝たきり、肥満などの全身的な問題のほかに、ステロイド外用薬による局所の免疫能低下、おむつの使用、多汗、不潔などの皮膚の問題が関係するとされています。
症状の現れ方
鼠径部から陰嚢、肛門の周囲、腋窩、頸部などの間擦部に、白癬にみられるような中心治癒傾向のない紅斑が認められ、紅斑上およびその周囲に膜状の鱗屑(皮膚表面からはがれかけている角質)が付着した小膿疱や、それが破れて湿潤したびらん(ただれ)が認められます。かゆみはないか、あっても軽度です。
検査と診断
膜様鱗屑を検体として、直接鏡検(顕微鏡での検査)KOH法で行います。菌要素を比較的検出しやすい病気です。
治療の方法
基本的に外用薬による治療(皮膚と粘膜のカンジダ症)で比較的簡単に治りますが、しばしば再発します。
病気に気づいたらどうする
原因の検出と再発の予防が重要です。皮膚科専門医を早めに受診してください。