皮膚の病気

凍傷

とうしょう
Frostbite

初診に適した診療科目:皮膚科 皮膚泌尿器科

分類:皮膚の病気 > 薬剤・物理・化学的刺激による皮膚障害

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どんな病気か

 寒冷による凍結によって起こる皮膚や皮下組織の障害で、その障害の程度は寒冷の強さや作用時間によって異なります。

 血液の凝固あるいは血管の収縮・閉塞なども関係すると考えられています。冷たい金属との接触では部分的な凍傷を起こすこともあります。

症状の現れ方

 受傷直後は、皮膚は白い蝋のような色調となり、皮膚は硬くなります。患部を暖めると発赤や痛みが現れます。軽い場合はそのまま軽快しますが、多くの場合は水疱、びらん、潰瘍などがみられます。

 重症度によって4段階に分けられ、1度では発赤と浮腫(むくみ)、2度では発赤と浮腫、水疱、びらん、3度では壊死、4度では四肢の先端の脱落がみられます。

検査・治療の方法

 診断のための特別な検査はありません。

 できるだけ早く、40〜42℃程度のお湯で患部を暖める必要があります。壊死が起これば、除去手術や四肢の切断の必要がある場合もあります。

応急処置はどうする

 なるべく早く暖めるのがよいのですが、暖めると強い痛みが生じるので、その時は鎮痛薬を使用したほうがよいでしょう。全身的な体温の低下がある場合は、温かい飲み物を飲ませるのも効果があります。

(西神戸医療センター皮膚科部長 堀川達弥)