直腸・肛門の病気
肛門皮垂(スキンタグ)
こうもんひすい(すきんたぐ)
Anal skin tag
初診に適した診療科目:肛門科
分類:直腸・肛門の病気 > 肛門の病気
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どんな病気か
肛門の周囲にできた皮膚のたるみのことです(図17)。
多くは嵌頓痔核、血栓性外痔核、裂肛などにより一時的に肛門部がはれ、その後、はれが萎縮したあとにしわとなって残ったものです。なかでも肛門前方にできるものは女性に特有で、出産後や裂肛が長期間存在した時にできます。
症状の現れ方
裂肛や肛門周囲の湿疹などに併発することが多いので、肛門部の違和感やべとつき、かゆみ、便が拭ききれないなどを訴えます。
徐々に大きくなるので本人は気がつかないのですが、大きくはれたり、便秘でむくむと苦痛を伴います。
治療の方法
皮膚の清潔を保ち、便通を整え、併存病変の保存的治療を行うことにより、多くは症状が改善します。しかし、皮垂は消失しません。保存的治療でも症状が消失しない場合には、切除するとすっきりします。