歯と歯肉の病気

歯口清掃補助用具

しこうせいそうほじょようぐ
Interdental cleaning tools

初診に適した診療科目:歯科 小児歯科

分類:歯と歯肉の病気 > 口のなかの日常の手入れ(セルフケア)

広告

広告

 歯と歯の隣り合っている部分の歯垢は、歯ブラシによるブラッシングだけではなかなかきれいに落とすことはできません。そこで、そのような部位の歯垢を落とすために使用されるのが歯口清掃補助用具といわれるものです。

デンタルフロス

 歯と歯がすきまなく接している部位や、歯と歯ぐきとの境目の溝の部分の歯垢を取り除くために使用します。

●種類

 デンタルフロスには、フロスがケースのなかに収納されていて、必要な分だけ切り取って使用するものと、最初からプラスティック製のホルダーにフロスが張られているものとがあります。

 また、フロス部分がワックスでコーティングされているワックスタイプのものと、その加工がされていないアンワックスタイプのものがあり、その太さもさまざまなものが市販されています(図53)。

●使用方法

 フロスの使用方法にはいろいろありますが、よく使われている指巻き法について説明します。

 フロスを40〜60㎝くらいの長さ(手のひら2巻き半)に切り取り、左右の中指に巻きつけます(図54)。

 人差し指と親指でフロスをしっかり持ち、歯と歯の間にゆっくりノコギリを引くように入れていき(図55)、残っている歯垢を取り除いていきます。

 歯と歯の接触している部分を通過させたら、今度はフロスを歯の面に沿わせて歯ぐきの部分までもっていき、歯ぐきのなかの歯垢を取り除きます(図56)。

 歯と歯の間にフロスを入れていく際に力を入れすぎると、歯ぐきを傷つけることがあるので注意してください。この指巻き法が難しい人は、簡易ホルダー付きのデンタルフロスを使うとよいでしょう。

歯間ブラシ(インターデンタルブラシ)

 歯と歯の間のすきまが大きい場合、その部分の清掃に使用します。

●種類

 図57のように、ブラシと柄の部分がまっすぐのものと、曲がっているものがあり、またブラシの太さもSSSからLLまであります。使用する部分に合ったものを選びましょう。

 きつすぎるものを無理に入れると、かえって歯や歯ぐきを傷つけることになるので要注意です。

●使用方法

 柄の部分を軽く持ち、小指など1本の指を頬に固定し、ブラシの先で歯ぐきを傷つけないようにゆっくりと挿入し、数回往復させます。

 上の歯の場合には、ブラシの先をわずかに下向きにし(図58)、下の歯はブラシの先を上向きにして挿入する(図59)と、歯ぐきを傷つけずにすみます。

 この方法で、歯の外側と内側の両方からブラシを通して汚れを落とします。

 このほかに歯間ブラシは、歯のない部分を補うために装着されたブリッジの下部の清掃にもよく使われます(図60)。

(岩手医科大学歯学部口腔保健育成学講座口腔保健学分野教授 米満正美)

図53 デンタルフロスの種類 図53 デンタルフロスの種類

図54 フロスの巻き方 図54 フロスの巻き方

図55 フロスの使い方① 図55 フロスの使い方①

図56 フロスの使い方② 図56 フロスの使い方②

図57 歯間ブラシの種類 図57 歯間ブラシの種類

図58 歯間ブラシの使い方(上の歯) 図58 歯間ブラシの使い方(上の歯)

図59 歯間ブラシの使い方(下の歯) 図59 歯間ブラシの使い方(下の歯)

図60 歯間ブラシの使い方(ブリッジの下) 図60 歯間ブラシの使い方(ブリッジの下)