歯と歯肉の病気

叢生

そうせい
Crowding

分類:歯と歯肉の病気 > 歯の病気

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どんな病気か

 歯がねじれたり、重なり合ったりして歯並びがでこぼこしている状態のことをいい、乱杭歯とも呼ばれています(図4)。

原因は何か

 あごの大きさに対して歯の大きさが大きいため、歯が正しく並ぶのに必要なスペースが不足することによって起こります。また、乳歯がむし歯になり早期に脱落したり、永久歯が生える時期になっても乳歯がうまく脱落しない場合に、永久歯が正しい位置に生えることができず叢生になる場合もあります。

症状の現れ方

 叢生によるいちばん大きな問題は、歯みがきがしにくく汚れがつきやすいため、歯周病やむし歯になりやすいことです。食べ物を効率よく噛めなかったり、外観上の問題から心理面に悪影響を及ぼすこともあります。

治療の方法

 乳歯列期や乳歯から永久歯への生え変わりの時期(混合歯列期)には、永久歯の生える場所を十分確保するための治療を行います。永久歯列期の治療にはマルチブラケット装置(図5)がよく用いられ、歯並びのでこぼこを解消するための場所が十分得られない場合には、歯列弓(歯列の曲線)を拡大したり永久歯を抜歯したりすることもあります。

 歯科矯正治療によって得られた正しい噛み合わせを、その状態で維持する必要があります。このことを保定といいますが、保定を十分に行わないと不正咬合が再発してしまいます。噛み合わせが安定するまで、長期にわたり保定装置を装着します(図6)。

(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学教授 森山啓司)

図4 叢生 図4 叢生

図5 マルチブラケット装置 図5 マルチブラケット装置

図6 保定装置 図6 保定装置