口・あごの病気

がま腫(ラヌラ)

がましゅ(らぬら)
Ranula

初診に適した診療科目:歯科口腔外科

分類:口・あごの病気 > 唾液腺の病気

広告

広告

どんな病気か

 舌下部、口底部に生じた貯留嚢胞をいいます。透明感のある半球状のふくらみで、ガマガエルののどに似ているのでがま腫と呼びます。

原因は何か

 唾液腺で作られた唾液が排出障害を起こして、組織中にもれ出し、唾液をためた袋状の病変ができたものです。舌下腺という粘液性の唾液を作る唾液腺に関連して発生します。

症状の現れ方

 口底部の粘膜下に片側性に発生し、徐々に大きくなり、嚥下時などの舌の運動を損なうようになります。

治療の方法

 大きいものでは、嚢胞壁の一部を切除して解放窓を口腔内に作ることで縮小させ、完治します。この手術を開窓術といい、外来小手術として行われます。または、舌下腺摘出術が行われます。

(日本大学松戸歯学部顎顔面外科学主任教授 近藤壽郎)