鼻の病気

鼻せつ

びせつ
Furuncle of nose

初診に適した診療科目:耳鼻咽喉科

分類:鼻の病気 > 鼻の病気

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どんな病気か

 鼻の穴の入口付近は鼻前庭と呼ばれる部位です。この部分は皮膚でおおわれ、汗腺、皮脂腺、鼻毛があります。これらの部位に細菌感染が生じ、うみがたまった状態です。

 爪による傷や鼻毛の抜毛により毛嚢や皮脂腺に細菌が感染することで起こります。

症状の現れ方

 鼻前庭のはれ、痛み、発赤が現れます。触るとかなりの痛みが生じます。進行すると、うみが破れて出てくることもあります。

 炎症が高度になると鼻全体、さらには顔面まではれる顔面蜂窩織炎を生じたりします。まれに細菌が静脈系から頭蓋内に入り、頭蓋内合併症を起こしたりすることもあります。

検査と診断

 鼻鏡で観察するとすぐに診断はつきます。鼻の穴を鼻鏡で広げた時にかなりの痛みがあります。

治療の方法

 抗生剤を内服したり、抗生剤が入った軟膏を塗布します。痛みがひどい場合は鎮痛薬も処方されます。うみがたまってきたのが明らかな場合は、切開する場合もあります。

病気に気づいたらどうする

 耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けましょう。鼻がはれたら、いじってはいけません。

(自治医科大学附属さいたま医療センター耳鼻咽喉科教授 飯野ゆき子)

(日本赤十字社医療センター耳鼻咽喉科 太田 康)