耳の病気
音響外傷
おんきょうがいしょう
Acoustic trauma
初診に適した診療科目:耳鼻咽喉科
分類:耳の病気 > 内耳の病気
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どんな病気か
内耳の蝸牛が瞬間、あるいは比較的短時間に聞いた大きな音(強大音)のために障害を受けて、急激に発生する難聴をいいます。
原因は何か
銃火器の暴発など、耳が痛くなるようなレベルの強大音を予期せず突然聞いた場合、それが一瞬であっても難聴の原因になります。
一方、耳が痛くなる程度でなくても、ロックコンサートなどのように強大音を1〜2時間連続して聞いた場合にも難聴が発生します。
症状の現れ方
強大音を聞いた直後から耳が詰まった感じ(耳閉塞感)になり、それがおさまってから耳鳴りや難聴に気づくことが多いようです。
検査と診断
難聴の程度を調べるために純音聴力検査が必要になります。強大音によって蝸牛内に発生した障害の部位により、難聴のパターンも異なります。
治療の方法
突発性難聴に準じた治療が行われ、副腎皮質ステロイド薬、循環改善薬などが使われます。また、内耳への血行を盛んにすることを目的とした星状神経節ブロック療法が用いられる場合もあります。
なお、これらの治療を行っても十分な治療効果がなく、難聴が改善しないことがあります。治療効果をあらかじめ予測することは困難です。
予防はどうする
偶発性の強大音は避けようがありません。しかし、強大音の発生が予測される場合には、音源から一定の距離をおくことに注意を払ったり、耳栓などの遮音効果のある防音具をつけておくことが重要です。