眼の病気
霰粒腫
さんりゅうしゅ
Chalazion
初診に適した診療科目:眼科
分類:眼の病気 > まぶたと周辺の病気
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どんな病気か
マイボーム腺(まぶたの深部にある脂腺)が詰まって、なかに粥(かゆ)状のどろりとしたものがたまり、慢性的な炎症(肉芽腫性炎症)が起こって腫瘤ができる病気です。乳幼児から老人まで、あらゆる年齢層に発生します。
原因は何か
マイボーム腺はまつ毛の生え際近くに開口部がありますが、その開口部が炎症などで詰まることによって起こります。
症状の現れ方
まぶたにドーム状のしこりができます。普通、痛みはありません。放置すると次第に大きくなっていきます。外から触れるとコリコリしたしこりができています。
放置すると、まぶたの皮膚側や内側に破れて内容物が出ることがあります。しかし内容物が出ても、麦粒腫と違い、これで治りきることはまずありません。また、時には腫瘤に細菌感染を併発することがあり、この場合、麦粒腫のように発赤と痛みを伴います。
検査と診断
症状と無痛性のしこりの存在から、診断は比較的容易です。ただ、高齢者で同一部に再発を繰り返す場合、がんの可能性もあるので、手術で摘出した組織を顕微鏡で調べる必要があります。
治療の方法
局所麻酔をし、切開して摘出します。小児の場合は全身麻酔が必要になります。原則は手術ですが、手術を避けたい場合は、ステロイド薬を腫瘤に注射します。これで治らない場合は、やはり手術が必要です。
病気に気づいたらどうする
まぶたにできたしこりに気づいても、通常は痛くないので、眼科受診が遅れがちです。傾向としては徐々に大きくなっていくので、早めに眼科を受診しましょう。