脳・神経・筋の病気

薬剤性小脳変性症

やくざいせいしょうのうへんせいしょう
Drug-induced cerebellar atrophy

分類:脳・神経・筋の病気 > 運動の異常を主症状とする病気

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 抗てんかん薬であるフェニトインによる小脳失調が多く認められます。血中のフェニトインが中毒域にあると、眼振や小脳失調を来し、歩行時のふらつき、ろれつの回りにくさなどの症状が出現します。血中濃度を測定し、中毒域に達しないように内服コントロールをすることで、一般にこのような症状はなくなります。

 その他、有機水銀・リチウム・ベンゼンやトルエンなどの有機溶媒でも小脳失調を来します。

(済生会横浜市南部病院神経内科 波木井靖人)