女性の病気と妊娠・出産

卵巣腫瘍

らんそうしゅよう
Ovarian tumor

初診に適した診療科目:産婦人科 婦人科

分類:女性の病気と妊娠・出産 > 卵巣と卵管の病気

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どんな病気か

 卵巣は子宮の左右両側にひとつずつあり、通常は直径2〜3㎝程度の大きさです。卵巣と子宮をつなぐ役割をしているのが卵管です。この卵巣にはれが生じた状態を卵巣腫瘍といいます。多くは卵巣の片側に発生しますが、両側に発生することもあります。

 卵巣腫瘍は、ほかの臓器に発症する腫瘍に比べて非常にたくさんの種類がありますが、臨床経過からは、良性、悪性、境界悪性(良性と悪性の中間的なもの)の3群に分類されます。一般的に、内部に液体を含んだ嚢胞性腫瘍は臨床経過としては良性のことが多く、充実性腫瘍は約75〜80%程度が悪性もしくは境界悪性腫瘍です。

(東京大学医学部産科婦人科学講師 中川俊介)