子どもの病気

自家感作性皮膚炎

じかかんさせいひふえん
Autosensitization dermatitis

分類:子どもの病気 > 皮膚の病気

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 すでにある湿疹病変の原発巣が何らかの原因で急性増悪し、全身のほかの皮膚に小さな丘疹や紅斑がばらまかれたように多発する(撒布疹)状態です。

 元の病変は接触皮膚炎や下腿の貨幣状湿疹が多く、原因としては変性した皮膚蛋白や細菌成分が新たな抗原となり、感作されて全身性に発症すると考えられています。原発巣の湿疹に続いて、漿液性のみずみずしい丘疹や紅斑が全身に多発し、強いかゆみを伴います。

 元の病変の治療を行いつつ、撒布疹に対しても抗ヒスタミン薬の内服薬とステロイド外用薬を使います。重症例ではステロイド薬の内服を行うことがあります。

(久留米大学医学部皮膚科学准教授 安元慎一郎)