子どもの病気

接触皮膚炎

せっしょくひふえん
Contact dermatitis

分類:子どもの病気 > 皮膚の病気

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どんな病気か

 一般に“かぶれ”といわれるもので、外から何かが皮膚に接触して起こる皮膚の炎症反応です。

原因は何か

 皮膚に付着した物質の刺激による場合と、アレルギーによる場合があります。原因となるものは多岐にわたりますが、アレルギー性のものでは感作が成立して原因物質を白血球(Tリンパ球)が記憶しているので、同じものが皮膚に付着すれば何度も発症します。

症状の現れ方

 触れた部位に一致して紅斑、小丘疹、小水疱がみられ、激しいかゆみを伴うのが特徴です。

 アレルギー性の場合、遅延型過敏症といって原因のものが皮膚についたあと、1〜2日して症状が現れます。

検査と診断

 原因と思われる物質を薄めたものを背部などに貼り、湿疹の反応が起きるかどうかを検査するパッチテストという方法で原因物質を特定することができます。

治療の方法

 原因物質を見つけ出して、触れないように注意します。炎症が強い時はステロイド性の外用薬、かゆみ止めの内服薬などを用います。

病気に気づいたらどうする

 皮膚科を受診し、パッチテストなどで原因を探すとともに、炎症の状態に合った外用薬で治療します。

(久留米大学医学部皮膚科学准教授 安元慎一郎)