子どもの病気

扁桃肥大

へんとうひだい
Tonsillar hypertrophy

初診に適した診療科目:小児科 耳鼻咽喉科

分類:子どもの病気 > 呼吸器の病気

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 咽頭粘膜下には多数のリンパ節小胞が分布しており、これらが集まったものを扁桃といいます。咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌扁桃などがあり、口蓋扁桃はのどの奥、左右両側にあります。一般的には、口蓋扁桃の大きい場合を扁桃肥大といいます。

 口蓋扁桃は2〜3歳より増大し、4〜5歳より急速に増大し、7〜8歳で最大となり、以後は小さくなっていきます。もともと扁桃が大きい時期があるので、大きいというだけでは治療の対象にはなりません。大きいために何らかの症状がある場合に治療の対象となります。

 ほとんどの場合、口蓋扁桃肥大からの症状はありませんが、口蓋扁桃は空気や食物が通る所にあるため、症状としては口蓋扁桃が気道を狭窄するために起こるいびきや睡眠時の無呼吸、食物の通過障害があります。睡眠時の無呼吸がある場合には治療の対象となります(睡眠時無呼吸といびき)。

(新潟厚生連新潟医療センター小児科医長 坂井貴胤)