皮膚の病気

白斑の原因になる化学物質

分類:皮膚の病気

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 化学物質によって白斑が発生することはよく知られていますが、このような白斑では尋常性白斑と区別をしにくい場合があります。職業的にフェノール化合物などの化学物質を扱う人に多くみられます。接触皮膚炎(かぶれ)を起こしたのちに白斑になるものと、化学物質の色素細胞に対する毒性作用によるものとがあります。

 白斑を発生させる化学物質には、ハイドロキノン、メルカプトアミン、p‐t‐ブチルフェノール(PTBT)などのフェノール類、クレゾール、塩化水銀アミドなどがあり、なかでもPTBTによる白斑はよく知られています。

 PTBTを含む物質には脱臭剤、複写紙、ホルムアルデヒド樹脂、殺虫剤、印刷インク、ワニス、ラッカーなどがあります。

(西神戸医療センター皮膚科部長 堀川達弥)