皮膚の病気

リウマチ結節

分類:皮膚の病気

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 関節リウマチに最も多くみられる関節外症状です。患者さんの20%前後で、病気の活動性の強い時に認められます。

 結節は硬く、球形から卵円形の皮下結節で、大きさは0・5〜数㎝と大小さまざまです。骨が出っ張っていて、外からの刺激を受けやすい部位にできやすく、肘頭、前腕、膝蓋、手指の関節周囲に、また寝たきりの人では後頭部、仙骨部に好発します。皮膚以外では肺、胸膜、腱、血管壁などにも同様のものが現れます。

 関節リウマチの患者さんの下肢に、静脈に沿って虫食い状の皮膚潰瘍ができることがありますが、これも病理学的にはリウマチ結節に類似する肉芽腫性病変で血管を中心とした病変です。

 時に通風結節、黄色腫、粉瘤、脂肪腫、皮膚がんなどとの区別が困難な場合があり、皮膚生検が必要となることがあります。

(聖路加国際病院皮膚科部長 衛藤 光)