皮膚の病気

光老化

分類:皮膚の病気

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 「老化」とは人が年をとる時に起こる体の変化です。皮膚の老化はしわが増えたり、しみができたり、あるいは皮膚が薄くなったりします。

 紫外線による皮膚の老化を「光老化」といいます。繰り返し日光(紫外線)にあたる部分は、しわやしみができやすいことがわかっています。このような部分では皮膚の弾力線維が変性するため、皮膚のはりがなくなります。また、きめが荒くなり、つやがなくなり、くすみが出て皮膚が黄色っぽくなります。

 このほかに、紫外線に繰り返しあたった皮膚は、皮膚がんや皮膚がんの前駆症状が現れやすくなります。

 日焼けしやすいスキンタイプⅠの人(紫外線で赤くなりやすく、その後、黒くなりにくい)は、紫外線の悪い影響を受けやすいので注意が必要です。

 光老化を予防するためには、外出時には帽子、日傘、サンスクリーンなどを用いて、紫外線が直接皮膚に作用しないように注意することが重要です。

(西神戸医療センター皮膚科部長 堀川達弥)