内分泌系とビタミンの病気

プロラクチン

分類:内分泌系とビタミンの病気

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 下垂体からのプロラクチン分泌は、視床下部で産生されるホルモンによって調節されています。視床下部と下垂体の連絡が断たれると、血中プロラクチン値は、通常、上昇します。プロラクチン抑制の最も主要な因子はドーパミンです。一方、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン、エストロゲン、授乳、ストレス、低血糖などはプロラクチン分泌促進作用があります。

 プロラクチン分泌が亢進すると、女性では無月経が起こります。また、男性でも性欲の低下が生じます。

 視床下部・下垂体系の疾患(腫瘍や炎症)、原発性甲状腺機能低下症では、プロラクチン分泌も刺激されます。いろいろな薬剤(とくにある種の抗精神薬、胃薬、降圧薬の一種)は、プロラクチンを増加させます。エストロゲン製剤やピルなどの経口避妊薬も、プロラクチン分泌を刺激させるため、乳汁分泌が生じた場合には原因となっていないか注意が必要です。

(弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講師 蔭山和則)

(弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学教授 須田俊宏)