眼底出血の原因となる病気はたくさんありますが、多いのは糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性症などです。そのほかにも出血の原因となる病気はたくさんあるので、代表的なものをあげておきます(表6)。
また、眼底出血とひと言でいっても、出血を起こす血管は網膜血管、脈絡膜血管、網膜新生血管、脈絡膜新生血管などいろいろあり、出血がたまる部位もさまざまです。眼底出血は出血がたまる部位によって、硝子体出血、網膜前出血、網膜内出血、網膜下出血、網膜色素上皮下出血などに分類されます(図44)。
(前帝京大学医学部附属溝口病院眼科教授 河野眞一郎)
表6 眼底出血の原因となる病気
図44 眼底出血の部位