脳・神経・筋の病気

錐体路と錐体外路

分類:脳・神経・筋の病気

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 錐体路とは随意運動に関与するもので、その経路は前頭葉の運動野から延髄の錐体交差で反対側に交差し、脊髄の前角に至るまでをいいます。この経路は、いうなれば運動の「オン・オフ」のはたらきをし、錐体路の障害では運動麻痺がみられます。

 一方、錐体外路とは大脳深部の基底核を中心とする複雑な経路で、運動や筋緊張を調整するはたらきをしています。錐体外路の障害では、筋緊張の異常や、さまざまな不随意運動がみられます。

(藤沢市民病院神経内科医長 小山主夫)

(横浜市立大学医学部長・神経内科学教授 黒岩義之)