脳・神経・筋の病気

パーキンソニズム

分類:脳・神経・筋の病気

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 パーキンソニズムとは、「パーキンソン病と似たような症状」を意味する言葉で、振戦(震え)、無動(体の動きが少なくなったり、遅くなったりする)、筋固縮(体が固くなる)という症状を総称していいます。パーキンソニズムを示す疾患には、パーキンソン病を含む神経変性疾患や多発脳梗塞、脳炎、一酸化炭素中毒、マンガン中毒、薬物の副作用などがあります。

 とくに消化性潰瘍に用いられるスルピリド(ドグマチールなど)や精神科での治療薬による薬剤性パーキンソニズムは、原因の薬を中止することで改善します。動作がゆっくりになったり、歩行困難がみられたりする場合には、主治医に相談して内服薬の調節をしてもらったり、場合によっては専門医の診察が必要です。

(藤沢市民病院神経内科医長 小山主夫)

(横浜市立大学医学部長・神経内科学教授 黒岩義之)